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この作品は、多発性骨髄腫にかかったエルマおばあさんの最後の1年間を追った写真絵本です。
85歳のエルマおばあさんは、自分に残された時間がわずかであることを恐れることなく受けとめ、延命治療を断る書類にサインし、最後の日まで自分の家で自分らしく過ごすことに決めます。大好きな庭仕事をしたり、お化粧して老人クラブに出かけたり…と、今までどおりの生活を楽しむ一方で、大草原の農場で過ごした子ども時代にはじまる自分と家族の思い出を書き残し、その時を迎える準備をしていきます。
自分の力で立ち上がれないほど体が弱ってきても、おばあさんの家族を思う気持ちは消えません。
「ブライアン、しっかり勉 強して いい先生になるん だよ」
「パット 最後まで看病し てくれて ありがとう」
おばあさんの最後の仕事は家族一人ひとりに宛てて、別れの手紙を残すことでした。
そして別れの時。穏やかな夕日と、家族の感謝の気持ちに包まれて、おばあさんの魂は天に召されました。バラの花を胸に横たわるおばあさんの姿は、静かそのものです。
(ぶどうの木代表・中村佳恵)
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