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えほんのとびら
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No.81 『はじまるよ』
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この本は、画家熊谷守一の絵に詩人のぱくきょんみが言葉を添えた作品です。
熊谷守一は、六十数歳から97歳で亡くなるまでの約30年間、自宅の敷地から外に出ることなく絵を描き続けました。庭で出会った生き物たちと共に過ごす時間を積み重ねていきながら生まれた絵には、季節の変化と、それぞれの生き物の命の個性がくっきりと描かれているように思います。 ぱくきょんみは、熊谷守一の画業を敬愛する詩人です。添えられた言葉を声に出して読んでいると、光がふりそそぎ、生き物たちが動きはじめるような気がします。「びー びー びー」と鳴きながらせわしなく飛び回るくまんばち、黄色いくちばしをとんがらせて「ピチュクチュ ピチュクチュ」とさえずる小鳥、カンナの上で「きりりっ」とかまをふりかざすかまきり…どんな小さな生き物もたった一つの命を精一杯輝かせながら生きていることが伝わってくる絵本です。(ぶどうの木代表・中村佳恵) |