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えほんのとびら

No.87「サバンナのともだち」


光村教育教育図書
文:キャロライン・ピッチャー
絵:ジャッキー・モリス
訳:さくま ゆみこ

 舞台はアフリカ。「ライオンに あってみたいな」。ジョゼフはライオンの咆哮を聞くたびに憧れを募らせます。お父さんには「まだ そのときが きていない」と言われますが、ジョゼフはある日一人きりでライオンを探しに出かけました。見つからなくてあきらめかけていた時、彼方から突進してきたのは太陽のような一頭のライオン。恐怖に身をふるわせながらもジョゼフはライオンに近付き、心を通わせ、強い信頼で結ばれていきます。
 ある日、村に商人がやってきて「ライオンの子どもがいれば高く買う」とジョゼフのお父さんに耳うちします。それ以来ライオンの子は姿を消します。ジョゼフはお父さんが取り引きに応じたのだと、胸がはりさけそうでした。しかし、ライオンの子はお父さんが秘密の場所に隠し、守っていたのです。
 固く抱き合うジョゼフ父子と二人を見つめるライオンの姿に、サバンナでともに生きる魂の強い絆を感じます。
(ぶどうの木代表・中村佳恵)