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えほんのとびら

No.88「おとうとは青がすき」


偕成社
作・写真:イフェオマ・オニェフル
訳:さくま ゆみこ

 ンネカとチディは仲良し姉弟。「青がすき」というチディに、ンネカは「他にもいろんな色があるよ」と教えます。
 大おじさんの帽子の色は赤。この帽子をかぶれるのは、王さまに選ばれた長老だけです。黄色は、キャッサバいもで作ったガリという粉の色。お湯に入れるとおいしいスープができます。黒は家の壁の色。ウリという木のたねから取った色です。白はチョーク。願い事をする時に使うのだとおじいちゃんが教えてくれました。お母さんのネックレスは金色。お母さんの笑顔も金色に輝いています。
 「わたしは、どのいろもだいすき」というンネカに、お母さんはいろいろな色の布をつなぎ合わせてワンピースを作ってくれました。それを着たンネカは、はにかみながらとても嬉しそうです。
 作者はナイジェリア出身。強い日ざしの下、くっきりと個性を浮き上がらせた一つひとつの色を通して、ナイジェリアの風土や人々の暮らしぶりが伝わってきます。
(ぶどうの木代表・中村佳恵)