鉛色の空から強い風にあおられて雪が舞い落ちてくる。節分と立春がとおーに過ぎた今月20日、それまでは雨や曇り日が続き寒気も和らいでいたようであったが、今朝になって急にまた冬の寒さがぶり返す。
立春以 秋・立冬はほとんど気付かぬままに通り越し、いつの間にかその季節に浸りこんでいるというのに。
いつも冬から春への移りだけが、暦の立春を過ぎて一山・二山越えなければ本格的な春の陽気になってもらえない。
この地方の春到来の目安は、平川の荒神様の祭りであろう。毎年曜日にかかわりなく2月28日である。神様の名前に因んでかこの日は荒れ模様の天候が多く、風雨・風雪・霰の降る日もあるが、これを限りに冬の寒さは確実に遠ざかる。
ともあれ寒い冬は地球上に生きる万物にとって苛酷な試練を容赦なく与える季節であるが、厳しい冬ゆえに春夏秋が一際映えるというもので、いずれの四季もかけがえのない自然の有難き営みである。
もうすぐ荒神様でそして春である。
冬中家にこもりがちで変哲もない毎日をくり返していても、一週間はアッという間に過ぎる。
「アリャーもう今日は義経”か」と大河ドラマで日曜日に気付く。
女房もまた毎日同じことのくり返しで、今日も近くのスーパーへ晩ご飯の用意に買い出し。そこで出会った近所の奥さんとペチャクチャ喋る。
「今晩何のオカズにしよう? 毎日同じことばっかり悩んでもう飽きてきた…」「だいたい私達には定年がないのよねェー」と互いに共感意気投合の愚痴でしばしの憂さ晴らし。されど賄方定年制の手立てなく、ひたすら健在長寿を祈るほかなし。
(満)