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にぎやかに話す高校生たちの輪ができたり、イスに座って人生を語るお年寄りの姿があったり―。横に置かれた段ボールには「世間話、自慢話、悩み、恋話、質問、内緒な話、無言 無料で何でも聞きます」の文字が書かれている。毎週火曜の午後4時から6時まで、山口道場門前商店街に現れる「聞き屋」が、中高生やお年寄りなど、多くの人から頼りにされる存在になっている。
「聞き屋」を始めたのは、市内の伝道師・岩間望さん(24)といとこの瀬知行さん(22)。11(平23)年3月に東日本大震災が発生し、その後もメディアなどを通じて次々に報じられる被災地の惨状を見て、自分たちが暮らす山口でも、人の助けになることをしたいと考えたのがきっかけだ。
4月のスタート時には、奇異な目で見られることも多かったが、毎週続けていくうちに足を止める人も次第に増えていった。その後、瀬さんは震災のボランティア活動に参加するため被災地へと向かったが、現在は岩間さんの知人が加わり7、8人のメンバーが交代で聞き役を務めている。
訪れる人は老若男女さまざま。中高生たちは、学校での出来事や悩み、家族のことなどを友達感覚で話していく。また、30歳前後の社会人は、仕事や人間関係の悩みなどを、お年寄りは人生での経験や教訓を語っていくという。
「近年は『話す』ことが軽んじられていると考えていたが、10カ月続けてきて、若い人も『話したい』気持ちをみな持っていると実感した。一緒に笑ったり悲しんだり、これからもひたすら聞き役を続けていきたい」と岩間さん。
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