| 野菜市場(2010年2月24日) |
近郊に野菜を中心に魚やパン、雑貨まで様々な品物を商う市場が沢山できている。私も友人の車で時折出かける。
青々と野菜特有の匂いがする出展者の名札をつけたキャベツや、白菜等が並んでいる。「今畑から持ってきました」という生産者の方に出会うこともある。「巻きが不十分なんだけれど」と農家の方。そのレタスに方々から手がのびる。単一に比べることはできないが、市内のマーケットの野菜の値段より平均50円から100円は安い。
肌に触ると、しっとりと指先が濡れてくる、そんな見事な太い大根があった。作家の名前も作品名も忘れたが、こんなくだりを覚えている。?丁稚たちは、大根の煮物が好きだ。大根は冷えたら煮汁を吸い込んで一段とおいしくなる?。私の拙い煮方でおいしくなるものかどうか不安だったが、真っ白な大根を買った。80円。
料理の不得手な私でも、野菜市場に入り込めば、ほうれん草のシャキシャキ感、里芋の柔らかさ、人参の甘さ、ブロッコリーの、さつま芋の、と美味しさを思い興奮する。友人に調理方法を聞きながらすぐに買い物かごはいっぱいになる。
市場の客は女性が大半だ。荷物持ちに定年退職したらしい男性を連れている人を見かける。彼らはぼんやりと空を眺めながら待っている。 |
| 行ってらっしゃい(2010年2月19日) |
私は“絵ハガキ”を200枚くらい集めています。美術館で求めたり、友人から来た絵ハガキを種類別にファイルしているのです。種類は、動物・花・風景・人物(男性)・人物(女性)・受胎告知・乗り物・その他です。もちろん、気に入ったものだけです。
冬にしては暖かいある日、それ等をファイルから出して、友人からの便りは全部捨てました。幾度も読み返し、未練タラタラでしたが整理しました。未使用のものは、これからドンドン使うことにしました。
集め出した10年くらい前は、しょっちゅう出して眺めて良い気分になっていたのですが、近頃は、見ることが少なくなりました。手放すころあいがきたのです。でも、人物(女性)は、もう一度ファイルに戻し、これからも集めることにしました。女性の表情やしぐさには深い愛情を感じます。私の血肉を分けた人のように思えるのです。捨てられません。
Aさんに、ゴッホの「糸杉と星の見える道」でご機嫌伺いを一通。B子ちゃんに秀島由己男の「花子のコレクション」の銅版で、結婚おめでとうを。速水御舟「荒海」でN氏に病気見舞いを、東郷青児「北海道風景」を北国の友人へ。伊藤若沖「大黒天」をF氏へ近況報告。行ってらっしゃい、私の好きな絵ハガキ達よ。 |
| 入院 2(2010年2月10日) |
突発性難聴になった右耳の状態はこんなふうです。耳鳴りはしますが、これが爽やかな高音で、モンゴルの草原(行ったことはありませんが)を吹き渡る風のような音です。耳を澄まして聞いています。時々、電話のベルのような音もします。誰かがかけて来ているのでしょう。繋がらない電話。もしかしたら、数年前に死んだ猫かもしれません。誰ですか?と心の中で問うてしまいます。五つ鳴って切れてしまう電話です。金だらいの転がる音もします。金だらいは、昔あった井戸端で転げます。石の上で、カランカラン。空の上まで届くような乾いた高い音です。中年の女性が井戸端で、朝、顔を洗い、金だらいを持ったまま立ち上がった瞬間、手からそれが落ち、高い音を発しながら転がっていく。女性はなにかその朝、想うことがあって金だらいを落としてしまったんです。心配事でしょうか、それとも何日か後にある密かな楽しみを想ったのでしょうか。急いで金だらいを拾って背筋を伸ばして帰っていきました。そんな音がするのです。数種類の虫も鳴きます。聴力の快復も望みますが、この音たちの饗宴も楽しみなことなのです。
皆様、耳に異常を感じられたら早期受診を。あなたの耳はきっと助かりますから。 |
| 入院 1(2010年2月3日) |
年明けすぐに?突発性難聴?でA病院に入院しました。突発性難聴とは、特別なきっかけもなく、通常片側の耳がある時突然に、聞こえづらくなる病気です。症状としては、耳に水が入ったような感じや耳が塞がった感じがあります。めまいがする人もあります。
私は、12月初旬、朝起きたら右耳に耳栓をしたような違和感がし、音が聞こえにくくなっていました。突発性難聴なんてことは露知らず、風邪気味でもありましたので、そのせいだと思っていました。左耳は正常ですし、めまいもなかったので、難聴になっていることがはっきりとはわかりませんでした。それで治療開始が年明けとなり聴力を快復することができませんでした。突発性難聴は早期なら快復する病気です。皆様も片耳に異常を感じられたらすぐに病院に行ってください。是非すぐに!
私は10日間の点滴を主とした入院治療を受けました。6人部屋の一角でしたが、これが快適! 病院食は美味しく、2キロも太ってしまいました。特に野菜の料理が変化にとんでいて、セロリのキンピラやキャベツの和え物など料理の勉強にもなりました。毎日ベッド周囲は掃除され清潔でした。私は痛くもなく、点滴の台をコロコロ押して動けるし、なんの不自由もありませんでした。 |