結節性痒疹は、強い痒みを伴う赤〜褐色の硬いもりあがり(結節)ができる、原因不明な皮膚の病気です。四肢に出現することが多くありますが、体幹に認められる場合もあります。これまでの一般的な治療は、ステロイド外用や抗ヒスタミン剤内服でした。しかし、内服・外用薬を継続して使用しても、痒みや結節が数年にわたって続いてしまう方もいます。今年6月に、13歳以上の結節性痒疹の方にミチーガ皮下注用30㎎バイアル(ヒト化抗ヒトIL-31受容体モノクローナル抗体)が保険適応となりました。4週ごとに注射をすることで、16週までに効果が現れることが多いとされています。保険適応ですが、3割負担での薬剤費の場合、1回目は4万260円、2回目以降は2万130円と安くはありません。また、重症な方のみの適応となっています。しかし、新しい作用機序の治療法を提案できることは皮膚科医として嬉しく思っています。痒疹で悩んでいる方はお近くの皮膚科でまずご相談下さい。
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