「イラストレーター尾崎眞吾のしごと展-たしかな目と、手」が、8月31日(日)まで、C・S赤れんが(山口市中河原町5)で開かれている。山口市と同館の主催で、入場無料。時間は午前9時から午後5時までで、25日(月)は休館。
尾崎さんは、1944年徳山市(現周南市)生まれ、山口市大内矢田出身。阿佐ヶ谷美術専門学校卒業後、テレビCMの制作に携わるように。1971年、味の素のCMで全日本CM協議会フィルムフェスティバルのグランプリを受賞し、加えてイラストレーション賞も受けた。翌年にはカンヌフィルムフェスティバルで銀賞に輝くなど、テレビCM作家の第一人者に。1974年にフリーとなり、イラストレーション・ワークショップナナハンを設立した。アニメーター・イラストレーターとして活躍の幅を広げ、CMだけでなく、NHK「アニメ三銃士」のキャラクターデザイン(1987年)、横浜博・三菱未来館「コンピューターグラフィックス3D」デザイン(1989年)なども担当。その後、米国カンザス・フォートヘイズ州立大学大学院美術学部修士号を1994年に修了し、長門市に移住してギャラリー喫茶「ショアーズ」をオープンさせた。現在に至るまで、CM、冊子、切手などのイラスト・原画を精力的に作り続けている。
展覧会では、全国屈指のイラストレーターとして活躍を続けている尾崎さんの「しごと」が一挙公開。広告関連の作品や絵本の原画など約60点が展示され、シルクスクリーン、鉛筆画、水彩画、ペン画など、さまざまな手法を見比べることもできる。
期間中、尾崎さんは基本的に在廊。タイミングが合えば、無料で似顔絵を描いてくれる。「久しく似顔絵を描くことから遠ざかっていたが、まだまだ進化したいので、今回チャレンジしている」と尾崎さん。
同館の山岸秀雄副館長は「『こんな作品があるとは知らなかった』」という展示も多い。ぜひ来館して見てほしい」と話している。
23日(土)午後2時からは、尾崎さんによるギャラリートーク(予約不要)もある。