2015年に「ニュートリノが質量をもつことを示すニュートリノ振動の発見」でノーベル物理学賞を受賞した梶田隆章さんによる講演会「学術や研究とは何だろうか?~私の経験から」が、10月21日(火)午後5時半から7時まで、山口大吉田キャンパス(山口市吉田)内の大学会館で開かれる、聴講は無料で、予約も不要。同大などの主催。
「これまで40年以上にわたり、ニュートリノや重力波などの基礎科学研究に携わってきた。また、この間に学術会議の会長も経験し、その時にもいろいろと考えさせられることがあった。これらの経験を紹介し、参加者と『学術や研究とは何だろうか』と考えたい」と梶田さん。
東京大卓越教授・特別栄誉教授の梶田さんは、1959年埼玉県生まれ。1981年に埼玉大理学部を卒業後、東京大大学院理学系研究科に入り、小柴昌俊さん(2002年にノーベル物理学賞受賞)の研究室で学んだ。1998年、観測装置「スーパーカミオカンデ」で、「ニュートリノ振動」という現象を発見。翌1999年に物理学の学術賞「仁科記念賞」を受賞。2012年に日本学士院賞を受け、2015年には文化勲章を受章。文化功労者にも選ばれた。2008年から14年間東京大宇宙線研究所の所長を、2020年から3年間日本学術会議の第25期会長を務めた。現在、大型低温重力波望遠鏡KAGRAの研究代表を務めている。
「超一流の学者が、学術の意義について目の前で語るのを聞くというチャンスはめったにない。講演会後には、梶田さんを囲んで集合写真を撮る予定でもあり、ぜひ参加してほしい」と主催者。
なお、Zoomでのオンライン聴講も可能。URL等は、後日ウェブサイト(http://www.rits.yamaguchi-u.ac.jp/?p=4486)に掲載される。