通常は公開されていない「秘仏」、神福寺(山口市八幡馬場、TEL083-924-3380)の「木造十一面観音立像」(国指定重要文化財)が、10月18日(土)に「御開帳」される。時間は午前9時半から午後0時半まで。過去に公開された記録は焼失しているため、何年ぶりのお披露目になるかは不明という。
この十一面観音立像は、唐時代後期に中国で製作されたと考えられている、高さ45センチの一木造りの仏像で、一般公開はされていない。昨年12月、周南市在住の仏像彫刻師・林敏廣さんと弟子6人によって制作・寄贈されたレプリカが「お前立(まえだち)本尊」として設置、開眼供養された。それを機に、「秘仏の御開帳を」との声が多く寄せられたため、公開が決まったもの。
「観音様と御手綱(おてづな)(※五色の線)で結んだ五鈷杵(ごこしょ)(※密教法具)を手にすることで、観音様とご縁を結ぶ礼拝作法とする」と、西園尚司住職。
写真・動画の撮影や配信は禁止だ。午前11時から、記念法要も執り行われる。