今年の暑い、暑い夏で脳が溶けてしまった。春夏秋冬不活発な脳だが特にこの夏は全部蒸発した。
“脳の回復には、睡眠より「刺激」”(不夜脳・東島威史)。緑の地に黒々と書かれた帯の本をみつけた。急いでいたので立ち読みもせず、買うこともなく心残りであったが立ち去った。
「刺激」? 刺激とは興奮すること。ドキドキするには新しい体験でなくてはならない。なかなか老練になると驚くことはなくなる。南極に行って氷河を見、圧倒的な自然に接すると驚いて脳は興奮して動き始めるだろう。しかし、不可能だ。健康だが手元不如意で行けない。
長年思い続けていることがある。小学、中学と算数がわからなかった。最低の評価だった。計算すれば間違い、九九は覚えられず、応用問題はそもそも問題の意味からして理解できなかった。それが闇として残っている。今それが解けたらどうだろう。新しい体験だ。強力な刺激となり、脳は活発になり生き返る。まだこれからしばらくは脳を使わなくてはならない。生きて行かねばならない。刺激だ、刺激が欲しい。
小学三年生の算数から始めてみようかしら? 一年生からにしようかしら。塾に行こうかな。それにしてもいつまでも暑い、脳が蒸発する。