サンデー山口「2026年新年写真コンテスト」受賞作品

最優秀賞「初挑戦」

朝日が七五三のイベントで書初めに挑戦しました。新年用にと初めて持つ大きな筆で、うまと真剣に書きました。
撮影者：林良子さん（宇部市）
撮影日：2025年11月22日
撮影場所:宇部市文京台

優秀賞「元旦の秋吉台に流れる川」

2025年最初の日の夜。同じく上京した山口高校時代の同級生と、秋吉台の満点の夜空を撮影しました。カメラの設定を調整する私を見て「理科の実験みたいやね」と評した彼は、いかにも理数科卒だなと思いました。
撮影者：中島蓮さん（川崎市）
撮影日：2025年1月1日
撮影場所:秋吉台展望台付近（美祢市）

優秀賞「祝福」

降り注ぐ陽光と寄せては返す波が、この小さな奇跡を讃えるように響く美しい時間でした。
撮影者：山田光一郎さん（防府市）
撮影日：2025年10月5日
撮影場所:富海海水浴場（防府市）

優秀賞「熱っちっち」

津和野町にある鷲原八幡宮の秋季大祭の暴れ神輿。激しい炎の中、神輿が暴れ、担ぎ手熱っちっち。我慢強い。
撮影者：三宅亮さん（島根県益田市）
撮影日：2025年11月15日
撮影場所:鷲原八幡宮（島根県鹿足郡津和野町）

佳作「海に舞い降りる光」

雲間から漏れ出た光が、展望台から臨む萩の海を照らしています。「ヤコブの梯子」とも呼ばれる光芒は、まるで宗教画のような美しさで、本当に天使が舞い降りて来そうな幻想的な雰囲気でした。
撮影者：宇佐川千尋さん（京都市）
撮影日：2025年1月3日
撮影場所:笠山山頂展望台（萩市）

佳作「薫風に乗って・流し雛」

趣のある小さな藍場川に子供たちが作ったおひな様を桟俵に乗せ、川に流し子供たちの無病息災と成長を願う行事です。
撮影者：香月常治さん（北九州市）
撮影日：2025年4月3日
撮影場所:藍場川（萩市）

佳作「鯉流し準備」

防府市の佐波川で行われる鯉流しの準備をしているところです。色合いや大きさを陸上で確認して川に流すそうです。
撮影者：黒木丸生さん（下関市）
撮影日：2025年5月3日
撮影場所:佐波川（防府市）

佳作「空を渡る光」

雲を抜ける光芒の道を、一羽の鳥が横切る。月と太陽の余韻が同居する焼野の空で、偶然の瞬間をとらえました。
撮影者：有吉亨さん（宇部市）
撮影日：2025年6月28日
撮影場所:焼野海岸（山陽小野田市）

佳作「躍動」

威勢よく担がれた神輿がぐるぐる回り、周囲の熱気もすごかった。この街に暮らす人の力を感じた。
撮影者：大庭具史さん（山口市）
撮影日：2025年7月27日
撮影場所:道場門前～米屋町商店街（山口市）

佳作「瑠璃光寺の夏休み」

山口駐屯地の夏祭り花火を瑠璃光寺と絡めて撮りました。
撮影者：村上歩夢さん（宇部市）
撮影日：2025年8月8日
撮影場所:瑠璃光寺五重塔（山口市）

佳作「夕映えの門出」

竜王山のくぐり岩を通して見た夕日。自然がつくり出す"光の門"に、2026年の幕開けへの祈りを重ねました。
撮影者：武永翔太さん（山口市）
撮影日：2025年9月8日
撮影場所:本山岬公園（山陽小野田市）

佳作「はやい娘」

お父さんを見つけ走って行く娘。どんどん先に行ってしまう娘の背中を見ていつの間にか速くなったと思う。それと同時にあっという間に成長していくのだろうなと感じ、逃したくないなと思った。
撮影者：大谷ひとみさん（宇部市）
撮影日：2025年11月5日
撮影場所:琴崎八幡宮（宇部市）

佳作「初秋の朝霧」

秋になると朝霧が現れてきます。初秋のある日、朝霧が日の出と共に流れてきました。秋吉台劇場の始まりです。
撮影者：岡本英明さん（美祢市）
撮影日：2025年11月17日
撮影場所:秋吉台（美祢市）

佳作「風光明媚」

真っ青な空と海。こんな景色を車窓から眺められるなんて最高な旅になるだろうな…と思い撮影しました。
撮影者：石川一介さん（福岡県太宰府市）
撮影日：2025年11月17日
撮影場所:玉江駅～三見駅間（萩市）

「2026年新年写真コンテスト」講評審査委員長倉田研治

［総評］

　身近な出来事から旅先まで、様々なアプローチの作品が多数寄せられた。風景や地域行事など、足を運び心が動いた瞬間をそれぞれ丁寧に撮影してあり、審査は熟慮を重ねるものとなった。
　完成度や技術的なレベルは年々上がっており、撮影対象に向けた思いや気づきが具体的な表現につながった作品を高評価とした。ＳＮＳ全盛の昨今、どこかでみたような風景や様子を再現するだけではなく、自分なりの発見や工夫がシャッターチャンスと重なる瞬間を捉え、表現につなげられることが重要なポイントになる。特別な行事やイベントも、日々の暮らしの中での出来事も同様であり、いろいろなシーンに興味を持ってまなざしを向けてもらいたい。
　回を重ねるごとに遠方からの応募や新たな応募者が増えており、紙面とウェブから本コンテストへの関心が着実に広がっていることがうかがえる。入賞作品は紙面に掲載される特典もあり、ウェブのみでは伝えきれないユニークな魅力を、写真表現とともに今後も楽しんでもらいたい。

［最優秀賞］

　「初挑戦」は、今年の干支である「うま」を書き上げる男の子の様子を絶妙に捉えている。妹でしょうか、そばにいる女の子の表情とその距離感からいろいろと想像がふくらむ。微笑ましさの中に、書に向かう動的な所作と含みを持った静的な様子が独自の間を感じさせる、秀逸な作品に仕上がっている。

［優秀賞］

　「元旦の秋吉台に流れる川」は、美しい星空の下、撮影自体を楽しんでいる様子が伝わってくる。人物のシルエットは、秋吉台の景観と重なりつつ存在感を残しながら調和している。２０２５年元旦に撮影された夜景、ちょうど１光年前の星空と見立てれば、さらにロマンチックで魅力的に感じられる。
　「祝福」は、画面全体から愛おしさが伝わってくる。新たな命の存在や家族の大切さが、淡い逆光の中で素直に捉えられている。過度な演出を抑え、感じ取った感触がやさしく届く優れた作品である。
　「熱っちっち」は、地域のお祭りを臨場感あるタイミングで捉えている。神輿、担ぎ手とその足元、火の粉舞う様子はどこをとっても熱さが伝わる構成となっている。お祭りの見せ場や空気感が伝わってくる、ダイナミックな作品である。

2026年1月1日

※過去の受賞作品は、こちらをご覧ください。

※各作品の著作権は撮影者に帰属し、所有権・使用権は株式会社サンデー山口に帰属します。