山陽新幹線では、時折、青色やピンク、黄色など、色鮮やかな新幹線が走行しています。遠くからでもひと目で分かるカラフルな車両は、山陽新幹線ならではの魅力です。なかでも黄色い新幹線「ドクターイエロー」は、運行スケジュールが非公開のため、なかなか出会えません。その希少性と鮮やかな黄色から「幸運の象徴」として親しまれています。正式名称は「新幹線電気軌道総合試験車」。新幹線の安全を守る“お医者さん”のような存在です。
現在、山口博物館で開催中の山陽新幹線全線開業50周年を記念した「山陽新幹線50年展」では、萩商工高等学校の生徒達が製作したドクターイエローに乗ることができます(小学生以下限定)。これは課題研究の中で、JR山陰本線の利活用促進プロジェクトを進める一環として、作製されたものです。高校生達の取り組みをぜびご覧ください。
山口県立山口博物館 天文担当学芸員 岩村 和政