日本で見られるチドリの仲間で最も小さく、眼のまわりの黄色が特徴。エサは小さな昆虫やミミズなどで、眼で獲物を見つけ、駆け寄って捕らえます。その移動と静止をジグザグに繰り返す様子が千鳥足の由来です。
海岸部から河川中流域の中州や河川敷、田畑で見られます。小石が多い開けた場所の地面で営巣しますが、卵やヒナは周囲の保護色になるため目立ちません。さらにカラスなど外敵が接近した場合、親鳥が巣やヒナから離れ、翼を広げて傷ついたふりをして注意をそらすことで卵やヒナを守ります。砂利敷きの空き地や駐車場で営巣することもあり、人知れず身近に飛来している野鳥です。
チドリ目 チドリ科
[全長] 16cm
[時期] 子育てのために渡って来る夏鳥
新光産業きらら浜自然観察公園 寺本 明広