我が家の一キロ先に交差点がある。片側二車線で、十字路交差。頻繁に車が行き交う。以前は丁字路で我が家方向には車は侵入できなかった。
そこは以前は、田圃が広がり、その横に人がすれ違える程度の道があった。自転車が通れば互いに譲り合った。現在は片側二車線の道路が十字路交差点に向かって延びている。遠回りしなくて便利になった反面、この道路ができるために数軒の家が移転した。知人が去って行った。地域の班が分断された。信号を待たねば隣の家に行けなくなった。生活し易くなったのか、生き辛くなったのかわからない。
十字路交差点には変遷がある。
東にあった花屋は、今はコンビニになっている。横の本屋がなくなり、現在はうどん屋。西の桜の大木は切られ和食店になった。北側の空き地は病院で、南は、大型スーパー。
十字路はいつも車が渋滞している。信号一つの変わりで車が進めることはめったにない。循環バスは近くに見えるのにバス停までなかなか近づけない。待っていると夏の強烈な日差しに眩暈がする。接触事故も幾つか見た。横断歩道を渡るにもビクビクする。駆け足になる。
町は庶民が幸せに暮らせるように、司る方達の賢明な長期の計画があり、変貌していると信じている。