歌舞伎界を舞台にした話題の映画「国宝」が、10月11日(土)に山口市民会館(山口市中央2)で上映される。
6月6日から9月7日までの公開94日間で観客動員946万人、興行収入133億円を突破。邦画実写として22年ぶりに興収100億円超えを記録し、歴代1位の「踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」(2003年、173.5億円)にも迫っている。このほど、第98回米アカデミー賞国際長編映画賞の日本代表作品にも選ばれ、北米での公開も決定した。
小説家の吉田修一が、四代目中村鴈治郎付き黒衣(くろご)の一人として、3年間にわたって歌舞伎界の舞台裏を取材して書き上げた小説「国宝」が原作。「フラガール」(2006年)などの李相日監督が映画化した。2人のタッグは、「悪人」(2010年)、「怒り」(2016年)に続いて3作品目となる。主人公の希代の女形・立花喜久雄を吉沢亮、そのライバルとなる歌舞伎名門の御曹司・大垣俊介は横浜流星が演じた。そして、喜久雄を引き取る歌舞伎名門の当主・花井半二郎役に渡辺謙、半二郎の妻・幸子役に寺島しのぶ、喜久雄の恋人・福田春江役に高畑充希。他にも、田中泯、永瀬正敏、森七菜、三浦貴大、見上愛、黒川想矢、越山敬達、嶋田久作、宮澤エマらが出演している。
任侠(にんきょう)の一門に生まれた喜久雄は、15歳の時に抗争によって父を亡くしてしまう。その才能を見抜いた上方歌舞伎の名門の当主・花井半二郎は彼を引き取り、喜久雄は歌舞伎の世界へ飛び込むことに。半二郎の実の息子・俊介とは兄弟のように育てられ、二人はライバルとして互いに高め合い、共に青春を芸にささげていく。だが、多くの出会いと別れが、運命の歯車を大きく狂わせてゆく…。
上映会を企画した同館の西村真治主任は「若手実力派俳優同士の吉沢亮と横浜流星の役を超えたぶつかり合いや、血のにじむような努力をしたであろう歌舞伎役者として演じるシーンは見もの。伝統芸能を美しく映し出す芸術性と、人間ドラマのエンターテインメント性を両立させた作品で、歌舞伎になじみのない人でも楽しめる内容だと思う」と話している。
上映は、午前10時から午後1時までと、午後3時から6時までの2回。前売り券は、一般1500円、60歳以上のシニア1200円、学生800円。同館、YCAM、ローソンチケットで購入できる。当日券はそれぞれ、1800円、1500円、1000円になる。未就学児は入場不可。
問い合わせは同館(TEL083-923-1000)へ。
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