山口大時間学研究所による公開講座「時間学への招待」が、12月14日(日)午後2時から4時まで、同大大学会館(山口市吉田)で開かれる。聴講は無料で、事前申し込みも不要。定員は先着90人。
同研究所の小山虎准教授が、「映画で考えるタイムトラベルの哲学」の演題で講演する。劇中にタイムトラベルが登場した2本の映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「ターミネーター」を題材に、現実には存在しないタイムトラベルが、可能なのか不可能なのか考察する。「映画がテーマではないので内容を知っておく必要はないが、事前にストーリーを確認しておくと、より楽しめると思う」と小山さん。さらに「タイムトラベルについて考え始めると、ああでもない、こうでもない、と頭がゴチャゴチャになり、普段はなかなか感じない奇妙な感覚が得られる。ぜひ一度体験を」と聴講を呼び掛けている。
同大時間学研究所(TEL083-933-5848)は、数学者の広中平祐氏が同大の学長を務めていた2000年4月に設立された。「時間」に関して、文系・理系の枠を超えた研究や、その成果を大学にとどめるのではなく、広く社会に還元することを目指している。