「宮川彬良&グランフィル祝演奏会」が、10月5日(日)午後3時から5時まで、山口市民会館(山口市中央2)で開かれる。前日に「20周年記念式典」が催された会場で、「合併20周年を市民参加型でお祝いしよう」と開催される。主催するのは、「日本のクリスマスは山口から」事業において、2009年から毎年「きずな音楽祭」を実施している「山口きずな音楽祭プロジェクト」(TEL083-929-3947)だ。
「日本で初めてのクリスマスミサが山口で開かれたのは、およそ470年前の大内義隆とフランシスコ・サビエルとの出会い(きずな)がきっかけ。そのように『きずな』を大切にする志を、音楽を通じて次世代に伝えたい」との思いで、同音楽祭では毎年テーマソングとして「きずな」(湯川れい子作詞・宮川彬良作曲)を歌っている。そのことが、山口市と宮川との「きずな」を生み出し、今回のコンサートにもつながった。
宮川とともに出演するのは、北九州グランフィルハーモニー管弦楽団。地元プロ演奏家による北九州初の常設オーケストラで、2018年に設立された。協奏曲、交響曲、管弦楽曲など、60曲を超えるレパートリーを持つ。2020年からのフジコ・ヘミングとの8回の共演は好評だったが、彼女の死(2024年4月)によってその後は中止となった。2024年には、NHK交響楽団正指揮者の下野竜也や佐渡裕と共演。宮川彬良とは今回が初共演だが、10月3日(金)に北九州戸畑市、4日(土)には山陽小野田市での演奏があるため、息の合ったステージが見られそうだ。
演奏されるのは、全て宮川が作曲もしくは編曲した曲。司会・解説も宮川が担当する。曲目は「風のオリヴァストロ」「ゲバゲバ90分」「恋のバカンス」「荒野の7人」「ゴッドファーザー~愛のテーマ」「燃えよドラゴン」「エリーゼのために」「からたちの花」「大脱走マーチ」など。アンコールも「マツケンサンバⅡ」「夕方クインテット」と予告されている。そしてラストでは、約200人の合唱団が「きずな」をオーケストラと共に歌い上げ、20周年を祝う。
前売り券は、一般6000円で小中高生3000円。当日券は、各500円高となる。チケット購入、車いす席の申し込み、託児サービスの申し込み(9月28日まで)は、山口市文化振興財団チケットインフォメーション(TEL083-920-6111)へ。ウェブサイト(https://www.ycfcp.or.jp/)のチケット購入ページ、チケットぴあ、ローソンチケットでも購入できる。