お電話でのお問い合わせTEL083-925-7912
受付時間 / 9:00-18:00[土日祝除く]
↑サンデー山口のコンテンツを検索できます。
PICK UP!
あんの循環器内科
2024.03.02
医療Q&A[あんの循環器内科]

Q.93歳の祖母が2年前からもの忘れを訴えます。夜中に愚痴を言ったり、祖父に対して暴言や物を投げたり、声かけに対して喧嘩腰になるなど、性格が変わったようです。「嗜銀顆粒(しぎんかりゅう)性認知症(AGD)」が疑われると言われましたが、AGDについて教えてください。

 

亀田秀樹

回答(亀田秀樹・あんの循環器内科院長)

 神経変性症性認知症疾患ではアルツハイマー型認知症に次ぐ頻度であり、全認知症患者の5~10%がAGDであると推定されています。
 側頭葉内側部に多数の嗜銀顆粒の出現を特徴とした疾患です。高齢発症例(平均80歳)が多く、健忘や記憶障害を初発症状としゆるやかに進行します。遂行機能は保たれますが、攻撃性の増大、不安、うつ状態、妄想などの精神症状が見られ、性格変化、周囲への配慮能力を欠いた自己中心的な行為が目立ちます。
 画像的には左右差のある側頭葉内側前方の萎縮が特徴です。塩酸ドネペジルに不応性であることが多く、抗認知症薬のむやみな投与は副作用、日常生活レベルの低下を誘発する危険性があります。

 

INFORMATION
住所 山口市吉敷中東1-1-1
TEL 083-924-1151
ウェブサイト https://www.seirankai.or.jp/medical/anno/
サンデー山口広告掲載のお申し込み
サンデー伝言板のお申し込み
各種制作・印刷物のお申し込み