頭から背中は白黒のまだら模様で、顔から腹にかけては夏羽で黒色に、冬羽で白色に換羽します。名前は昔の宮内省の食事を司る役職「大膳職(だいぜんしき)」が由来とされ、本種が美味で食材にしていたことからつけられています。
主に干潟に飛来し、きらら浜や山口湾周辺でも渡りの時期から越冬期まで長い期間見られるため、干潟の定番といえる野鳥です。エサはゴカイやカニで、獲物を発見すると駆け寄って嘴(くちばし)で捕らえます。その移動と静止をジグザグに繰り返す動作がチドリ類の特徴で、千鳥足の語源となっています。ぜひ採餌の様子を含めて観察してみてください。
チドリ目 チドリ科
[全長] 30㎝
[時期] 春と秋の渡りの時期に見られる旅鳥、一部冬鳥
新光産業きらら浜自然観察公園 寺本 明広