2024年9月にあった「第13回秋吉台音楽コンクール」の「テューバ部門」で、グランプリの「山口県知事賞」を受賞した島圭佑によるコンサートが、9月23日(火・祝)午後2時から、ヒストリア宇部(宇部市新天町1、TEL0836-37-1400)で開かれる。同コンクールの周知と、若手演奏家の支援が目的。
島は、2000年12月北海道帯広市出身。北海道教育大岩見沢校音楽文化専攻、芸劇オーケストラ・アカデミー・フォー・ウインド第8期生を経て、現在はドイツ・ハノーファー音楽演劇メディア大修士課程在学中。同コンクール以前に、第18回東京音楽コンクール金管部門入選(2020年)、第6回JETA学生ソロコンクールシニア部門第1位(2022年)、第39回管打楽器コンクールテューバ部門第2位(2024年)などの受賞歴がある。同コンクールでは、国内外からエントリーした87人の中で、最優秀賞に選ばれた。
演奏曲目は、「3つの小品」(アンソニー・プログ)、「ソナタ」(ブルース・ブロートン)、「12の幻想曲より第7番」(テレマン)、「ランドスケープ」(トルビョルン・イヴァン・ルンドクイスト)など。ピアノ伴奏は、同コンクール「テューバ部門」公式ピアニストの大川香織が担当する。
入場料は、一般1000円で学生は500円。チケットの予約は、秋吉台国際芸術村(TEL0837-63-0020)に電話するか、申し込みフォーム(https://aiav.jp/apply/?event=25508)で。
「ともすると伴奏のイメージが強く、音が野太い感じでしか想像できないテューバだが、彼の演奏は大変ふくよかで美しい。期間限定で、本選での演奏をウェブサイトに公開しているので、見てもらえたら」と主催する秋吉台国際芸術村。
同コンクールは、将来が期待される若手演奏家(39歳以下)の登竜門として、同施設で2012年から続けられている(2020年と2021年はコロナ禍のため中止)。予選から本選まで3日間、勝ち上がりで演奏を審査するコンクールで、「技術だけでなく、感動を与えられる演奏」かどうかが評価されている。開催部門は各年、弦楽器、室内楽(二重奏または弦楽四重奏)、サクソフォン、コントラバス、テューバの6部門から2部門がローテーションで実施されており、本年度の第14回は「弦楽器部門」が4月に開催。「サクソフォーン部門」は来年3月に開かれる。
※2025年9月10日(水)付紙面掲載記事では、会場を「秋吉台国際芸術村」としておりますが、正しくは「ヒストリア宇部」です。お詫びして訂正いたします。