日本で初めてのクリスマスミサ(1552=天文21年)がここ山口で執り行われたとの史実を地域のブランド力向上やにぎわいにつなげようと、「日本のクリスマスは山口から」(日クリ)事業は1997年の初開催以来約30年、地域の人たちの手により続けられてきた。「日本のクリスマスは山口から実行委員会」(岡部達矢委員長)は、今年も「12月、山口市はクリスマス市になる。」と宣言。趣旨に賛同する催しが、12月の山口市を舞台に繰り広げられている。
同実行委員会は、日本で最初にクリスマスを祝った歴史を次世代に伝え、山口に生きる喜びを醸成するため、この歴史を演劇化する取り組みをスタートさせる。その第一歩として、演出家で俳優の串田和美による演劇ワークショップを開催する。
日時は12月23日(火)午後6時半からで、会場はC・S赤れんが(山口市中河原町5)。無料で誰でも参加できる。
串田は、1942年東京都生まれ。俳優座養成所を経て文学座に入団し、1966年には吉田日出子ら有志と劇団「自由劇場」を結成。1968年に「六月劇場」「発見の会」と合流して「演劇センター68」(のちの黒テント)としてテントでの全国移動公演を行う。1971年に脱退し、1975年からは「オンシアター自由劇場」で「上海バンスキング」「もっと泣いてよフラッパー」などのヒット作を生み出した。1985年から1996年には、Bunkamura「シアターコクーン」の初代芸術監督を務め、劇場設計から参画し、コクーン歌舞伎などの演出でも活躍した。2000年から11年間にわたり日大芸術学部の特任教授を、2003年から20年間にわたり長野県松本市のまつもと市民芸術館の館長兼芸術監督を務めた。23年10月には、自身や演劇の原点を捉え直し、さらに探求し企画製作していく「フライングシアター自由劇場」を立ち上げ。2006年芸術選奨文部科学大臣賞、2007年第14回読売演劇大賞最優秀演出賞、2008年紫綬褒章、2013年旭日小綬章、2015年シビウ・ウォーク・オブ・フェイム賞、2022年信毎賞を受けた。
参加するには、申し込みフォーム(https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeTrnDR1t6eNvxsuD34x5kks3-ySR0-9lzz6GJh0uwJyy_a6w/viewform)での事前エントリーが必要だ。問い合わせは、山口きずな音楽祭プロジェクト(TEL083-929-3947)へ。