徳地人形浄瑠璃保存会(池田大乗会長)による二つのイベントが、10月18日(土)と19日(日)に開かれる。
酒蔵文楽体験
18日にあるのは「酒蔵文楽体験」で、時間は午後3時から5時頃まで。会場は、国指定登録有形文化財の旧案野酒場酒造場(山口市徳地島地)。
大阪の「人形浄瑠璃文楽座」から、竹本咲寿太夫(太夫=語り手)と鶴澤清志郎(三味線)が来山。素浄瑠璃(語りと三味線のみ)で、「傾城阿波の鳴門 巡礼歌の段」を演じる。
咲寿太夫は、文楽ファンの間では「イケメン太夫」として知られており、モデル、イラストレーター、エッセイストなど多方面でも活躍している。
竹本咲寿太
清志郎は、文楽協会賞、国立劇場文楽賞文楽奨励賞、大阪舞台芸術新人賞、文楽協会賞、大阪文化祭賞グランプリなど受賞多数の実力派だ。
鶴澤清志郎
入場料は1000円で、中学生以下は無料。チケット希望者は、池田会長(TEL080-3171-7269、ikedadaijo@gmail.com)へ、氏名・枚数をメールで伝える。
文楽と徳地浄瑠璃
翌19日には、「文楽と徳地人形浄瑠璃-原点回帰。そして、未来へ」が開催される。時間は午前10時半から午後1時までで、会場は山口市徳地文化ホール(山口市徳地堀)。入場無料。
まず、約50年間にわたり徳地人形浄瑠璃の保存活動に取り組んでいる山口市立中央小学校の6年生児童10人が、「絵本太功記 尼ヶ崎の段」を一部(約18分)上演する。
次に、竹本咲寿太夫と鶴澤清志郎が同じ演目の全体(約70分)を、素浄瑠璃で披露する。
そして上演後には、「後継者育成のきっかけに」と、文楽座の2人による児童へのワークショップも壇上で実施。終了後には、もちまきも予定されている。
問い合わせは、徳地地域交流センター(TEL0835-52-0217)へ。