「風水の地やまぐち~開運! ふくの地めぐり旅」をサブタイトルに、「ふくの地スタンプラリー」が今月から山口市内で実施されている。期間は12月31日(水)まで。「シビックプライド醸成に繋がる歴史文化遺産活用推進協議会」(渡邉純忠会長)の主催。
約660年前、周防国と長門国を治めていた大内弘世は、京の町にならったまちづくりを始め、後に「西の京」と呼ばれるほど繁栄した大内文化の礎を築くことになった。そのまちづくりは、京の町から陰陽師(おんみょうじ)を呼び寄せ、風水の恵方に基づいて実施したといわれている。すなわち、周防国山口を四神(東に青龍、西に白狐、南に朱雀、北に玄武)によって四方を守られた「四神相応(しじんそうおう)」の地と位置づけた。
その逸話を観光誘客などに生かそうと、同協議会は今年、東西南北と中央の5カ所に観光看板を設置。場所は、山口市菜香亭(東・青龍)、狐の足あと(西・白狐)、JR山口駅(南・朱雀)、香山公園観光案内所(北・玄武)、山口ふるさと伝承総合センター(中央・黄龍)だ。スタンプラリーは、これらを周遊してもらおうと企画された。
参加希望者はまず、1冊100円の「スタンプラリーブック」を購入する。販売されているのは、狐の足あと、山口ふるさと伝承総合センター、山口観光コンベンション協会(JR山口駅2階)、山口商工会議所、山口市菜香亭(10月27日から11月7日までは休館)。そして、五神の看板を巡り、それぞれに設置されているスタンプを「ラリーブック」の該当ページに押していく。スタンプを一つ押すごとに、その場所に応じた「五神カード」(全5種類)を1枚もらえる。そして、5種類のスタンプすべてを集めると「オリジナル五神手ぬぐい」がプレゼントされる。
「黄龍」のカード(上)と「ラリーブック」
五神カード、手ぬぐい共に数量限定のため、なくなり次第終了となる。問い合わせは、同協議会事務局(山口商工会議所内、TEL083-925-2300)へ。