「土用に土いじりをしてはいけない」と聞いたことはありませんか? 土用とは、どのようなものなのでしょうか?
夏の丑の日やうなぎを思い起こさせる「土用」は、雑節のひとつです。春分や夏至など、季節を区分する二十四節気は中国を起源としていますが、より季節の移ろいをつかみやすくするために、日本独自に作られた暦が「雑節」です。
土用の期間は四季に合わせて年4回あり、それぞれ立春・立夏・立秋・立冬の直前の約18日間がこれにあたります。「万物はすべて木・火・土・金・水から成り立つ」という中国の哲学「五行説」によるもので、春夏秋冬には木・火・金・水を当て、残りの「土」を、それぞれの季節の前に当てはめたと言われています。(次回に続く)