78回目となる加藤舞踊学院の定期公演が、6月8日(日)午後2時から、山口市民会館(山口市中央2)で開かれる。主催は、同学院とYK Backing(山口加藤舞踊学院後援会)。
サブタイトルは「繋ぐ… 紡ぐ…」。2022年6月に同学院創設者の加藤燿子さんが亡くなり、2024年1月に新スタジオに移転した同学院。今回演じられるほぼ全ての作品が、新スタジオで制作されたという。ゲストも含め、約70人が出演。さまざまなジャンルの曲に合わせ、この日のために稽古を重ねてきた踊りを披露する。2部構成で、上演時間は約2時間10分。
第1部は、モダン・バレエクラス全員によるプロローグ「ピ・ピカソ」で開幕。「小品集 四季を踊る」をテーマに、「春よ来い」「たなばたさま」「秋桜」「ゆきふるるん」など、14曲で四季を表現する。本年度の「現代舞踊フェスティバルinさいたま」(現代舞踊協会主催)出品予定作品の「バカンス」や、昨年8月の「全国青少年夏の舞踊祭2024」(同)で「ジュニア賞」を受けた「雪祭り」も披露する。
第2部ではまず、昨年11月に亡くなった詩人・谷川俊太郎の詩・監修作品を「ふ・し・ぎの世界」と題して届ける。山口市との関わりも深い谷川による、「芝生」「20億年の孤独」「誰もしらない」「地球の病気」「やんま」の5詩だ。続いて、2023年度の「現代舞踊フェスティバルinやまぐち」で「チャコット賞」を受賞した「中也詩…に寄せて」を上演する。山口市出身の詩人・中原中也の詩から「冬の長門峡」「帰郷」「南無ダダ」を選択。リル・レイ・ダンススタジオのKayoさんら将来の山口県の舞踊界を支えていくであろう県内5スタジオのメンバーと、中原中也記念館の中原豊館長、同学院のOBでプロのヒップホップダンサー・HJMもゲスト出演する。
演出・振り付け・指導を担当した広田早苗主宰は、「みな『踊り続けたい』と願い、一生懸命練習してきた。『踊るって楽しい』ことが、見る人たちに伝われば」と来場を呼びかけている。
前売り券は、指定席3500円、一般2500円、高校生以下1500円で、山口市民会館とYCAMで購入できる。電話予約(TEL083-922-1963)・当日受け取りも可能。当日券は各500円高。
加藤舞踊学院は、1948年(昭和23年)の設立。県内での公演は200回以上、創作作品は1200余り、指導した生徒は1万人以上と、山口県の現代舞踊界を長年リードしてきた。加藤さん亡き今は、広田さんを中心に、宮尾富美さん、吉村涼子さん、松田美香さん、藤井有里子さんの5人が指導に当たっている。
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