大陸に向かう旅客や貨物が増え続けた1930年代に東京~下関間を短時間で結ぶ鉄道が計画されましたが、戦争のため中止となりました。戦後の経済復興とともに現在の新幹線が計画され、1975年3月10日に山陽新幹線が全線開業し、東京~博多間を結ぶ日本の大動脈がうまれました。2025年は、開業から50年の記念すべき年になります。
山陽新幹線はトンネルが多いというイメージのとおり、142箇所もあります。長大なトンネルが多く新関門トンネルは全長18.713キロメートルで、土質が弱く工事が難航しました。山陽新幹線建設の三大難工事の一つと言われています。
山口博物館では、7月18日より特別展「山陽新幹線50年展」を開催します。新関門トンネルの海底部がつながった際の貫通石をはじめ、山陽新幹線のこれまでの歴史や歴代の新幹線電車を紹介しますので、ぜひご覧ください。
山口県立山口博物館 天文担当学芸員 岩村 和政