背中面は灰褐色で、腹面の白色が翼の根元に食い込むのが特徴。名前に磯が入りますが、海岸から河川上流までの河原、水路でも見られる身近なシギです。水辺の昆虫や甲殻類などを食べ、歩く際の尾羽を上下に振る動作が目立ちます。
繁殖は九州以北で確認されており、北日本で繁殖する個体は越冬期に南へ渡ります。山口県の場合、繁殖期の5~7月でも観察例はあるものの繁殖記録はなく、冬に渡来する個体が多いので県内の野鳥図鑑では冬鳥とされています。河原や岸辺の草地で営巣し、卵が石ころにそっくりなため気付かないだけで、意外と身近に県内初記録があるかもしれません。
チドリ目 シギ科
[全長] 20cm
[時期] 越冬のため渡って来る冬鳥
新光産業きらら浜自然観察公園 寺本 明広