キツツキの仲間ですが木の幹に垂直にとまることはせず、一般の鳥のように横枝にとまります。全体の細かい模様が爬虫類のうろこのようで、長い舌を出し入れしたり、外敵が近づくと首をくねらせて威嚇したりする動作はまるでヘビ。アリを主食とし、地面や樹上で舌を使ってなめとることが名前の由来です。
北日本で夏鳥として繁殖し、秋から冬にかけて本州以南に渡ります。主に明るい林や草地、農耕地で見られ、きらら浜でも春と秋の渡りの時期から越冬期に樹林帯で観察されます。「クイクイクイ…」という甲高い鳴き声は目立つので、声とともに独特な風貌に注目してみてください。
キツツキ目 キツツキ科
[全長] 17cm
[時期] 春と秋の渡りの時期に見られる旅鳥、一部冬鳥
新光産業きらら浜自然観察公園 寺本 明広