日本で初めてのクリスマスミサ(1552=天文21年)がここ山口で執り行われたとの史実を地域のブランド力向上やにぎわいにつなげようと、「日本のクリスマスは山口から」(日クリ)事業は1997年の初開催以来約30年、地域の人たちの手により続けられてきた。「日本のクリスマスは山口から実行委員会」(岡部達矢委員長)は、今年も「12月、山口市はクリスマス市になる。」と宣言。趣旨に賛同する催しが、12月の山口市を舞台に繰り広げられる。
大内義隆から布教の許可を得た宣教師たちは、「大道寺」を拠点とした。山口市生まれの日産自動車創業者・鮎川義介らの寄付によって、その跡地とされる山口市金古曽に「サビエル記念碑」が建立されたのは、1926年(大正15年)。10月16日の除幕式には、総理大臣や各国使節の祝辞が寄せられ、大阪府知事など50余人が出席。午後6時からは、料亭菜香亭で晩さん会が催された。来年が建碑100年に当たることから山口市菜香亭(山口市天花1、TEL083-934-3312)は、企画展「サビエルからの贈り物~山口に伝えたもの、遺したもの」を開いている。第1期が、日クリ期間中の12月25日(木)まで。第2期は建碑100年の2026年3月4日(水)から6月29日(月)まで。観覧料は、高校生以上100円、小・中学生50円。
展示では、「日本のクリスマスは山口から」であることを、写真パネルで順を追って説明。「戦国時代の国際都市山口」「大内義隆(の人物紹介)」「フランシスコ・サビエル(の人物紹介)」から始まり、サビエル(ザビエル)が日本に来た理由、サビエルが見た日本と山口、サビエルの義隆との謁見(えっけん)、大道寺許可証、日本初のクリスマスミサ、山口のキリシタンなどの解説がある。さらに、サビエル記念碑建立に関するエピソード、新旧サビエル記念聖堂の写真やグッズも展示されている。1991年に焼失した旧聖堂に飾られていたステンドグラスも、実物と写真で見ることができる。
12月13日には講演会「サビエルの残影を訪ねて」
12月13日(土)には、講演会「サビエルの残影を訪ねて~日本のクリスマスは山口から」も同館で開かれる。時間は午後1時半から3時までで、講師を務めるのは山下憲治さん(元テレビ山口プロデューサー)。
山口では多くのキリスト教徒が誕生したが、厳しい弾圧によって居住地を追われ、阿東地福や萩市紫福などで潜伏キリシタンになったと伝わっている。そこで「日本初のクリスマスミサや、山口周辺のキリシタンの足跡を紹介する」という。
参加料は400円で、要電話予約。定員は40人。