洗濯機の底から水漏れがする。原因はわからない。洗濯が終わると、じわりじわりと床が濡れ始める。今は水道の蛇口を閉めたり開いたりして対処している。耐用年限より五年過ぎている。
私は電気製品や家具等には興味がない。両親が亡くなり空き家の実家がすぐ近くにあるが荷物はそのままにしてある。仏壇もなにもかも。我が家の冷蔵庫が壊れた時には、そこから運んできた。食器が割れると空き家の棚から持ち出す。鍋や鉛筆までも。
洗濯機もある。しかし、問題はそれが二槽式ということだ。二槽式は、洗濯槽で洗い、終わると取り出し脱水槽に入れる。面倒だ。我が家に運ぶのも大変だ。でも、買うのも嫌。
隣家の笹木さんがこう言った。「乾燥まで全部できる洗濯機を息子が買ってくれたのよ。“お母さんこれからは年を取り体力がなくなるんだから、家電は便利なもの使って楽してね”って」。
空き家でも電気と水道の基本料金は払っているから、運ぶのも買うのも嫌ならそこに行って洗濯をすればいいのだ。基本料金内に収まるだろう。我が家の水道料金も助かる。しかし、これから冬に向かう。近いといえども、三分はかかる。寒風の中、洗濯に行く根性があるか。段々漏れが大きくなるが、まだ迷っている。