友人に「鳩サブレー」を貰った。サブレーは大好き。サクサクとした食感とバターの甘い味が思い出され、すぐに食べようとした。
鳩サブレーは、鳩の特徴を端的に捉えた形で、頭、嘴、尾羽がある。可愛い。思わず頬を摺り寄せた。問題は、どこから食べるか、である。頭か尾羽か、一気に鳩胸に食らいつくか?
頭に歯を立てると、痛い、と言うだろう。尾羽をかじると、もう飛べない、と鳴くだろう。胸に唇を当てると、心臓の鼓動が聞こえてくるだろう。
いいえ、食べられるために作られた私ですから、どこからでも美味しく召し上がれます。どうぞ、どうぞ。
ではお言葉に甘えて、頭をがぶり。続けて尾羽を。掌の上で膨らんだ胸だけの楕円の物体となってしまった。もう鳩だった痕跡もない。記憶は私の中だけにある。
もう一つ問題がある。銘菓「ひよこ」を貰った。これは鳩サブレーよりリアル。目がある。目が私を見る。なんと言っているかは、その日によって違う。食べて、という日もあれば、命を全うするまで見守って、とも言う。目を指で隠すと、もっと哀れが増す。どうしよう。
もう一つ、「鶴乃子」を昨日貰った・・・。ふわふわで掌で孵りそうだ。温めてみようかしら?