もう新しい年が始まってひと月も経つが初詣にはまだ行っていない。「今年もよろしくお願い致します」と横着にも炬燵に座って菩提寺に向かって遙拝。必ず、暖かい日に墓参りに参ります。
神棚から箱を下ろす。箱には、神社等に参拝した折り”おみくじ”を引き、それを持ち帰り溜めていた物が六十個以上ある。今年の運だめし。目を瞑って、エイ! おお「大吉」だ。「心の奥底に謙譲の徳を備えていますが、世の荒波に立ち向かう意欲を忘れてはなりません」。謙譲の徳を備えているかは大いに疑問だが、立ち向かう意欲を失っているのは明白だ。今欲しいのは、気力。「全力で物事に当たれば運が展ける」、ともある。なんとかなりそうだ。神様、ご加護を。
年賀状は出さない無精者なのに、十枚の賀状を貰った。返事を書く。メールの賀状も軽やかに数枚届いた。「子供達は自分達だけで遊んで、こちらに来ないのよ。A子」。―いつか来るわよ。「築地市場で名物の卵焼き買ってきて食べた。B子」。―テレビでそれを見たけれど、おいしそうだね。いいな。「今、香港。ディズニーランドで遊んでいる。C子」―えっ、豪華新年だね。火事に気をつけて。
ラジオを聞いていたら、鏡餅と言う言葉が聞こえた。…鏡餅を忘れていた。床の間には何もない…。