密室で行われる取り調べの可視化について考える催し「映画と講演で考える~全事件で『取調べ可視化』を」が、2月28日(土)午後2時から5時まで、山口県総合保健会館(山口市吉敷下東3)で開かれる。主催は山口県弁護士会(TEL083-922-0087)で、参加無料。
まず、映画「Winny」(2023年、日本)が上映される。これは、ファイル共有ソフト「Winny」を開発した金子勇さんが著作権法違反に問われた2003年のえん罪事件を取り上げた映画。金子さんは、一審で有罪、控訴審で無罪、そして最高裁でも無罪となったが、その半年後に42歳の若さで亡くなった。金子さんを東出昌大、弁護団事務局長の壇俊光さんを三浦貴大が演じている。
続いて、この事件で主任弁護人を務めた秋田真志弁護士(映画では吹越満が演じた)が、他の事件における取り調べ動画と音声の紹介を交えながら講演する。
主催者は「再審無罪事件をはじめ、えん罪事件が注目を集める中、警察・検察の取り調べのあり方が問題にされている。被疑者の人権を侵害したり、虚偽自白を生み出したりする取り調べをなくそうと、2016年の刑事訴訟法の改正によって、取り調べの録音・録画(可視化)が導入された。だが、可視化が義務付けられているのは、裁判員対象事件などわずかな事件に限られている。日弁連と各地の弁護士会は、全事件で全過程の可視化を求めており、この可視化の問題を広く市民のみなさんと共に考えたい」と、参加を呼び掛けている。