「カードゲームで? 『脱炭素まちづくりカレッジ』」が、9月28日(日)午後1時から4時まで開かれる。会場は、吉敷地域交流センター(山口市吉敷佐畑1)。産官学民で温室効果ガス排出量削減に取り組んでいる「温暖化とめるっちゃネットワークやまぐち」(山口市環境政策課内)の主催。
講師は、SDGs未来ラボ代表理事の阿部昭彦さんが務める。最初に、気候危機、脱炭素、持続可能なまちづくりや地域づくりに関する基礎知識を学ぶ。続いて、まちづくりを疑似体験するロールプレイング型カードゲームに参加する。
横浜市出身の阿部さんは、1963年生まれ。横浜国立大教育学部を卒業後、都内私立中高一貫校の国語科専任教諭を勤めた。「地域に関わる仕事をライフワークにしたい」と思い、2014年に福岡県柳川市の地域おこし協力隊に。空き店舗をDIYリノベーションしてコラボレーションスペース「KATARO base 32」を開設するなど、 新たな人の流れとコミュニティーを創造した。任期満了後は、SDGs普及のための各種資格を取得し、企業・自治体・学校等で幅広く活動を展開している。
ゲームの目的は、2030年までに温室効果ガス排出量を半減させること。参加者はそれぞれ、スーパー、ごみ処理場、農家、IT企業、金融機関、行政など約20種類のプレイヤーの中から一つの役割を演じる。そして、それぞれに配布されたプロジェクトカードと資金を元に、自分の排出量および地域全体の排出量の半減に向けて、様々なプロジェクトの実施に挑戦する。プロジェクトの中には、大幅削減につながるもの、逆に増えてしまうもの(トラップ)もあり、各プロジェクトをよく知ることが必要不可欠。さらに、排出量の状況によって「大規模災害」「食糧危機」「感染爆発」などが生じることもある。時間制限があることに加え、他の参加者と資金・人的ネットワーク・情報を交換するなどの協力をしなければ、目標達成できないプログラムとなっている。
同団体は、「脱炭素には、一人一人の取り組みが不可欠。本講座での体験をきっかけに、環境に優しい行動につなげてもらえたら」と参加を呼び掛けている。
対象は、中学生以上の山口市に在住・在勤・在学している人。定員は30人で、参加は無料。申し込みは、9月24日(水)までに応募フォーム(二次元コード・https://logoform.jp/form/XCim/1138810)で。問い合わせは同団体(TEL083-934-2687)へ。