午年なので、名前に馬の字が入っている鉱物「瑪瑙(めのう・Agate)」を紹介します。外観が馬の脳に似ているところから漢字があてられています。
めのうは鉱物としては石英になります。とても小さな石英の結晶が集まったものを玉髄(ぎょくずい)といい、その中で縞模様があるものをめのうとよんでいます。ちなみに、石英の一つの大きな結晶は水晶とよびます。色調は含まれる不純物によって変わり、白、黄、緑、赤、褐色などさまざまです。このように天然でも色がついていますが、もっと色をはっきりさせたい、天然にない色にしたいなど、人工的に着色しているものも多くあります。
めのうは古くから、加工や染色などを施されて宝飾品として利用されてきました。日本では福井県の遠敷(おにゅう)がめのう細工の町として栄え(若狭めのう)、世界ではドイツのイダー・オーバーシュタインという町が有名です。
山口県立山口博物館 地学担当学芸員 赤﨑 英里